ごあいさつ
第15回日本脂質栄養学会大会
大会長 吉田 敏
このたび、第15回日本脂質栄養学会大会を平成18年9月1日(金)〜2日(土)の2日間、長良川国際会議場(岐阜市)において開催することとなりまし
た。開催にあたり、最近のNHK大河ドラマにも出てきましたが歴史ある町、そして長良川・金華山・岐阜城を抱えた風光明媚な街の、この岐阜に皆様をお招き
できることは、無上の喜びです。
本大会も、15回という節目の時を迎え、また近年国民の「食と健康」への関心の大きな高揚もあって、本学会がこれまで発してきた脂質栄養に関する様々な
メッセージが、今まで以上に世間の関心を集めるようになって来ました。そこで、今回は新しい試みとして、大会独自のホームページを立ち上げ、必要な情報を
速やかに伝えられるようにすると共に、多くの関心のある人々が、大会に参加しやすい環境および情報を積極的に提供することにしました。
本大会では、新たにメインテーマを設け、「脂質栄養学のこれまでと今後の課題」としました。これまでの15年の学会の活動
を振り返り、脂質科学と脂質栄養学の領域の今後の課題について、学会参加の皆さんが積極的に議論し、考えることのできる大会となることを願っています。
そのため、本学会の創設にも大きな貢献をされたランズ博士(米国)をお迎えし、基調講演をしていただく予定です。また、一般講演のほか、今後の課題の中
でも重要な位置にある、「疫学」と「健康」という二つの切り口で開催するシンポジウム、主に栄養士の方々を対象にしたワークショップ、および市民公開講座
等を企画しております。市民公開講座におきましては、できるだけ多くの市民の参加を呼びかけ、広い視点で脂質栄養を捉え直していただくために、浜崎智仁・
現学会長と奥山治美・初代学会長、さらに日本で最初の宇宙飛行士で現在は農業を実践されている秋山豊寛先生からお話して頂く機会も作りました。
今回の大会が、ご参加の皆様方にとって有益な情報交換の場となり、また更なる親睦の場となることを願っております。多数の方々のご参加をお待ちしており
ます。
(2006年3月)