日本脂質栄養学会

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脂質栄養学へのご招待

日本脂質栄養学会とは

皆さんの「脂質」に対するイメージはどのようなものでしょうか?脂質の摂り過ぎは、肥満、心筋梗塞をはじめとする循環器疾患のリスクを高める可能性があるので、避けた方が良い…。脂質の吸収を抑える食材やサプリは欠かせない…これまで、とかく悪者にされ続けてきた「脂質」ですが、近年の脂質研究の進展により、脂質を構成している成分(脂肪酸)の特徴やその働きが解明され、食生活の中で、避けるべきアブラ、知らない間に摂取しているアブラ、意識しないと不足気味になってしまうアブラなどが分かってきました。

脂質栄養学は、脂質が人間の健康的な生活に与える影響を研究する学問です。この領域では、脂質の主な構成成分である脂肪酸の種類に応じた、さまざまな脂質の役割や健康への影響を基礎からヒト試験までを通じて、科学的根拠をもって検証し、広く普及することが重要であると考えています。また、我々の生体内では産生することのできない必須脂肪酸であるオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸は、食事からしか摂取することができない脂肪酸で、それぞれ生体に重要な役割を担っています。この両脂肪酸の働きは大きく異なっているため、その摂取バランスを至適に保つことが出来れば、生活習慣病も含む多くの疾患の予防や管理に役立つことも分かってきました。これら適切な脂質摂取に関して、個人レベルで、普段の食事でどんな脂質を摂取しているのかを知り、正しい知識を食生活に取り込んで実践していく能力(オイルリテラシー)を高めることが重要になります。

そこで、本学会では、人々の健康に大きく関わりをもつ脂質(脂肪酸)栄養の研究を通して、科学的根拠に基づいた脂質の摂取指針やその実践方法を確立し、一般の方々の食生活をより良いものにしていきたいと考えています。医学、薬学、生化学、栄養学、農学、獣医学等、多様なバックグラウンドの研究者が集って相互の交流を積極的に図り、脂質栄養学のさらなる進歩を目指します。以上の趣旨に賛同される多くの研究者の皆様、ぜひ私たちの仲間になっていただき、最先端の脂質栄養学の研究を深めていきましょう。

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