コレステロール論争資料 2010~

 「長寿のためのコレステロールガイドライン」(以下、長寿GL)が2010年9月に出されて2年が経過しました。その間様々な議 論が出て論争という形で現在も進行しています。2012年6月には動脈硬化学会が新たなガイドラインを出し,また様々な問題点が指摘されています。現在も 論争は継続中ですので,これまで出されて公開されているスタチン薬やコレステロール論争に関する資料を整理し,脂質・脂肪酸フォーラムから抜き出したもの も含め,以下にまとめてリンクを作りますので参考にして頂ければと思います。 編集長(2012.09.19)


1.2010年9月30日に公開された、臨床研究適正評価教育機構J-Clearからの「コレステロール論争に対する当機構としての見解」、 に対する回答。(2010.12.9)
 回答文書PDF
 
2.動 脈硬化学会への公開質問書を掲載 (日本脂質栄養学会コレステロール指針 策定委員会より)。 (2010.12.20)
 公開質問書PDF

3.10月12日に、医 師のための専門情報サイト「MT Pro」に公開された、山田悟氏のコメント(ご意見メールとしては9月14日に受信)に対する回 答。(2010.12.27)
 回答文書PDF

4.2010年12月1日に頂いた、今村氏からのコメントに対する回答。(2011.2.1) *今村氏からのご要望に応じて、そのままのコメント全文と、策定委 員 からの回答文書を並列しておきます。
5.産業医学ジャーナルVol.33 No.6論壇(平成22年11月発行)に掲載された上島弘嗣先生の論文と、同Vol.34 No.3論壇(平成23年5月発行)に掲載された大櫛陽一先生 (他2名との共著)の反論を並列しておきます。(この 二つの著作物は、産業医学ジャーナルのご厚意により、また著者の許可を得てここに転載します。印刷された形式ではなく投稿された論文の形式でPDF化して います。
上島弘嗣先生の論文 (Vol.33,No.6)PDF
大櫛陽一先生、奥山治美先生、浜崎智仁先生共著の 論文(Vol.34, No.3)PDF

 6.「ご意見募集」ページに載せた資料リンク
(1) 「長寿のためのコレステロールガイドライン」要旨 (学会誌Vol.19, No.2に 載ったもの)
  (APDFファ イルで、(BEpub形式ファイルiPadな ど用) 
(2)  J-Stageよ り公開している関連総説等論文へのリンク
 (ADr. de Lorgeril 論文Vol.19, No.1、 日本語訳を含む)、(B) 奥山治美先生 論文Vol.18, No.1)、 (C) 大櫛陽一先生 論文Vol.18, No.1)、 (D) 浜崎智仁先生 論文Vol.18, No.1)、 (E) 安藤進先生 論文Vol.18, No.1)、 (F) 奥山治美先生 時論Vol.18, No.1
(3)  厚労省への要請書(十人委員会より)PDFファイル  (200847日)
(4)  「長寿のためのコレステロールガイドライン2010年 版」本体は、 http://www.chunichisyupan.jp/shinkan.html からお買い求めになれ ます。
(5)  脂質栄養Webセミナーへのリンク20103月開設)映像音声でご覧いただけます。
(6) 最 新のDr. de Lorgerilらの論 文要旨
(7) 日本動脈硬化学会「動 脈硬化性疾患予防ガイドライン」へのリンク
(8) 動脈硬化学会の声明(10/14)に対する回答(反論) (10.11.09)

 7.「コレステロール理論の諸問題」 浜崎智仁,脂 質栄養学 Vol.20, No.1 (2011) 47-58.

  8.  Rethinking Cholesterol Issues. Summary of the Cholesterol Panel Discussion at the 20th Annual Meeting of the Japan Society for Lipid Nutrition, 2011. Hamazaki T., et al. Journal of Lipid Nutrition, Vol. 21, No. 1 (2012) 67-75.

  9.  「コレステロール論争-上島氏の論文に対する反論」.  浜崎 智仁, 奥山 治美, 大櫛 陽一,脂 質栄養学 Vo.21, No.1 (2012) 77-87.

 10. 「コレステロール大論争」 林 衛氏 Medical Bio誌(2011.03) ゲラ校

 11. スタチン:誰が服用し、副作用は何 か?他 (英国テレグラフ記事2 つ、2011年1月20日):日本語訳付き/ 2011.02.25

 12.  Essay of  Dr. Stephanie Seneff, "How statins really work explains why they don't really work. (2011.3.11)"

 13.   Scientific American 誌(2011年11月号)に”Cholesterol Conundrum”(コレステロールの謎;By Francie Diep | October 25, 2011 |

 14.  Editorial論文 "The Cholesterol hypothesis: Time for the obituary?"  が、Scandinavian Cardiovascular Journal ( 2011; 45: 322–323) 誌に載っています。PDF ファイルはここから。 (コレステロールが低くなった人の方が心血管系疾患による死亡率も総死亡率も高くなるとの昔のフラミンガ ム・スタディー(JAMA.1987;257:2176–80.) が出ています。

 15. マサチューセッツ大学医学部の研究者らが、「Statin Use and Risk of Diabetes Mellitus in Postmenopausal Women in the Women's Health Initiativeと いう論文を発表しました。/2012.01.19

 16. LDL-C動 脈硬化との関係について、新しい研究Bogalusa  Heart Studyが 発表されました。「low-density lipoprotein cholesterol (LDL-C) do not contribute significantly to the development of carotid or femoral atherosclerosisこ こにMedscapeサイ トから引用した、著者へのインタビューの一部をまとめました。 /2012.02.23

 17. FDAがスタチン薬の注意書きラベルの変更を指示しまし た。U.S. Food and Drug Administration. FDA Drug Safety Communication: Important safety label changes to cholesterol-lowering statin drugs. 2012. http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm293101.htm Accessed March 5, 2012.

 18. CHDとHDL-cholesterol、高ければいい とは限らない。JAHA誌。http://jaha.ahajournals.org/content/1/2/jah3-e000232.abstract

 19.  アエラ誌(2012年9月24日号) 「コ レステロール引き下げるな」記事

 20. 動脈硬化学会のガイドライン(改訂 動脈硬化性疾患予防GL)2012 版概 要 解説 (生活習慣病予防協会サイトにリンク)2012/04/29
  主な変更点(1.診断基準境界域の設置,2.絶対リスク評価によるリスク層別化,3.動脈硬化性疾患の包括的管理,4.高リスク病態,5.non HDLコレステロールの導入)

 21. コレステロール基準の男女差について (ニ コークリニック サイトでの解説動 画(YouTube)

 22. 低コレステロールの問題(自治医大コホート研究): 低コレステ ロールは肝疾患の影響を除いても死亡と関連し、高コレステロールは死亡のリスクではない。論 文:J Epidemiol 2011;21(1):67-74.)

23. 「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版」への反 論:ANM誌(Annals of Nutrition & Metabolism)に掲載。

24. 2012年9月のパネルディスカッション「再考コレステロール問題」(第21回大会・麻布大学)の講 演ビデオの公開。(YouTubeで)

25. 動脈硬化や心疾患を減らすには、コレステロール論争を超えて、葉酸の 代謝にもっと目を向けよう、という主張。(香川靖雄先生より) デー タ ファイル(PDF)